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運営者のブログ集
   2015年6月27日

「 春の花、チューリップ 」

立川の国営昭和記念公園で、今130種類のチューリップが見ごろを迎えている。

絵画のような風景は、オランダのようである。

これだけ大量の花をどうやって育て、毎年楽しませてくれるのか知りたい。

チューリップの球根は、花を咲かせ終えると葉が枯れ初秋に球根が分割する。

大体が2つに分かれるが時には3分割のものもある。

分割するのは子孫を増やそうとする働きのようだが、大きな球根のまま育てるのは大変である。

太平洋側地域では難しいそうで、地域として向いているのは日本海側の新潟・富山・鳥取などである。

球根を育てるには、花が開花したら直ぐに茎を残して、花だけを刈り取る。

葉だけにして球根に養分を貯めさせて育ててゆくそうだ。

花を長く咲かせていると、球根の養分を使いきり、
分割してしまうため可愛いがなかなか面倒な植物である。

昔オランダに旅した折、帰路スキポール空港で検疫済みのチューリップの球根を100個程買い、
友人へのお土産にした。

チョコレート等と共に配り、自分も庭に20~30球植えて春を待った。

やがて八重や変わり咲きの、日本に無い花が花壇を飾り、

友人達からも「すごいのが咲いた」という声が届いてきた。

秋になり掘り起こしてみると、球根は分割していた。

毎年庭一杯にチューリップを咲かせたいという夢は、年々しぼんでいった。

翌年は何とか小ぶりながらも、花を咲かせてくれたが、

分割を繰り返した球根は3年目には花を付けず、葉っぱのみとなってしまった。

色々調べ、工夫したが分からず、失礼を承知である施設に育て方を尋ねた。

まず最初に「どこにお住まいですか?」と聞かれ、「東京」と

答えると即座に「庭で育てるには限界があります」と言われた。

理由は気温の寒暖さと、土中の温度などが影響するそうだ。

大量に生産する施設では、温度をコントロールして育てるそうだが、

庭に植えるのでは分割を繰り返し、年々小さくなってしまうのだと言う。

ささやかな夢は、そこで現実となった。

昭和記念公園のチューリップもきっと毎年大きな球根を植えつけているのだと思っている。

桜もいいが、チューリップも沢山あると圧巻である。可愛い花なので、

見に行ってほしい。

2014・4・13

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2015年3月17日