「震災の爪跡」
震災から3年が経った。
現地にいない我々は、
すっかり復興が進んでいるものと勘違いしがちだが、
現実はそうではない事を報道で知る。
その中で、明るい話題を見つけた。
少し前に「奇跡の一本松」が復元されたというニュースがあったが、
今度は岩手県
大槌町「蓬莱島」の話題である。
この島は、井上ひさしさん原作の人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった所だが、
23年の震災により陸を繋いでいた橋が壊された。
灯台は再建されたが、所有していた漁業組合の破綻により、
第三者に売り渡されそうになっていた。
町のシンボルでもあったので、このほど大槌町が購入する事を決めたようである。
一時代、子供も大人も楽しんだ人形劇を思い出すが、
町は文化財に指定すると言っている。
いずれ橋も架かるだろう。
東日本大震災の被害にあった
卒業生
(私は転出者をこう呼んでいる)もいた。
婚約者の転勤が決まり、
寿卒業となってついて行った先が、
福島原発避難区域で、
しばらくの間連絡がとれなかった。
幸い避難して無事ではあったが、
一箇所に留まれず転々としたらしい。
今は幸せにしている。
出ていったまま、音沙汰のない人もいるが、70%程は卒業後も連絡をくれる。
人との繋がりを維持するには、信頼と努力が必要なので、あえてこちらからは追わない事にしている。
しかし「来る者」は拒まない。
特に若い女性専用シェアハウスはウエルカムである。
慕ってくれる人とは、住んでいた頃と変わらない付き合いが続き、祝い事があれば対応している。
海外に渡った人からのメールや絵葉書も来る。
この仕事をしていなければ、若い人とこれ程付き合うチャンスも無かったと思うので、
女性専用シェアハウスの大家さん業は楽しい。
2013・7・30
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