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   2015年6月3日

若者の文字離れ

文化庁がまとめた平成24年度の
「国語に関する世論調査」によると、

「手紙」は手書きする特別なものという意識だと分析した。

最近は日常にメールが使われ、文は作っているが、書く事はしていない。

また使われる日本語が、本来の意味と違う使われ方の場合が多く、

思わず辞書を引き、確かめてしまう事が増えている。

いつ頃からか「キレル人」という言葉が、逆の意味で使われるようになってきた。

昔は「キレル人」「キレ者」と言うと、褒める言葉だった。

頭脳や感覚が鋭く、シャープな反応や考え方をする人への「羨ましさ」をこめた言葉だったはずだ。

今は真逆で、短気な人・乱暴な人に対して使うので、褒め言葉ではなく、悪口に分類できてしまう。

時代の流れにより、言葉は変化してゆくが、どんな場合でも敬語や丁寧語は変わってほしくない。

綺麗な言葉は大切に、文化として守っていきたいものである。

ハウスでは、一冊のノートが皆さんと私の交換日誌のようになっている。

巡回は昼間が多いので、なかなか会えない。

一人一人にメールする手間も大変なので、ノートに「暑いけど頑張ろうね」などメッセージを書く。

それに対して、住人さんもお返事や気付いた事をメモしておいて下さる。

入居して直ぐは、あまり書くことを好まないが、少しずつ慣れてくると、楽しいやり取りが出来るのだ。

個人的な事はメールで行うが、ガスの点検や引越しなどでは、

男性も一時的に入るので、連絡している。もちろん案内があれば、それも伝える。

メールが全盛の時代だが、文字や文はキチンと書ける人であって欲しいので、

ノート記入は効果があると思っている。

なかには、悩み事を手紙でくれる人もいる。

特別な思いなので、私も丁寧に長い手紙で返事を書く。

母親にも相談出来ない事や色々あるが、こちらは彼女たちの倍は生きているので、大体理解できる。

解決の糸口や考え方を数点あげて、そこから自分で結論を出せるように導く。

決して答えは書かない。これを心がけている。

自分の人生は、自分で考え流されない事が大切だと思っているので、後悔しないように、
しっかり悩み・考える事を勧めている。

大家はお部屋を貸して終わりなのかもしれないが、せっかく出会い、

使ってくれるのなら、邪魔にならない程度のアドバイスは与えてあげたい。

脱線してしまったが、文字は沢山書く事が上達への近道である。

書くうちに苦手な文字にあう。形よく書けない時は、格好の良い字を真似る。

お手本にしているうちに、自分の字になってくる。

書かない生活を続けていると、字は「ブス」になってしまうので、書きなれる事が大事である。

年齢に関係なく、メールの文には個性と育ちが出る。

慣れてくれば少しずつ丁寧語は減るが、それはこちらも同じである。

たまに友達にメールするのと同じ書き方で来るメールがあるが、ちょっとガッカリしている。

社会に出て、仕事をする立場になったら、学生時代のような雑な言い方は改めよう。

出来たら学生時代から、きれいな日本語を使ってくれると

嬉しいが、なかなかそうはいかないのが現実である。

2013.9.25.

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