「漢方薬の効用」
4日付け産経新聞朝刊に、西洋医学と漢方を合わせて使う
「日の丸医療」の記事が出ていた。
漢方と言うと、まずい飲み薬を想像しがちであるが、
今は日本独自の顆粒状エキス製剤の普及が進み、非常に飲みやすくなってきている。
漢方という言い方は、西洋医学の「蘭方」と区別するために名付けられた造語であると言う。
中国医学との大きな違いが、顆粒状化の進歩である。
もう一つの特徴は、日本は西洋医学と漢方医学の医師免許を分けないので、
一人の医師が両者を使いこなせる利点があり、効果を上げている。
8月の万国外科学会(フィンランド・ヘルシンキ開催)の漢方セミナー会場は
世界中の外科医の熱気に包まれたそうだ。
漢方薬「大建中湯」の研究結果が発表されたが、「日本流」の治療方法を海外に広めるには、
各国の臨床医を納得させられるだけのデータが不可欠であった。
集積データには安全性も、科学的根拠が証明されていた。
大建中湯は「大腸がん」の術後患者に使用され、
患者の負担が経済的にも身体的にも少なくて済む効果が発揮された。
私事であるが、漢方は幼少期から使っている。
昭和30年代には顆粒剤はまだ無く、まずい煎じ薬だった。
子供心に、これを我慢して飲むと、元気になれるのだと思いながら、必死に飲み干していた。
胃腸関係が弱く、今にして思えば遺伝的な家系だったのだが、
おかげで現在胸焼けを一度も知らずに60代になっている。
多分漢方効果である。
体のどこかで漢方を信じてきたので、花粉症の症状も漢方系で改善してきた。
時間は掛かるが、副作用が無く体にやさしい。
いつの間にか効いている。
体質改善にはもってこいの薬で、今は保険が利く。
昔は私費だったので親は高い金額を支払い、買い求めてくれていたと感謝している。
がんなどの体の負担が今後の治療に影響する病気には、
特に優しい漢方は効果的で安心出来る薬だと思う。
もっともっと研究が進み、より多くの人に利用される薬になって欲しい。
2013・11・4
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