「親の伝達力」
気温が下がり、本格的な秋の気候となった。
ブログ製作者から書き込みを交代して早4ヶ月、
ひたすらハウスの住人さんに向けて、発信しているつもりだが、時として呟きにもなりつつある。
季節感が少なくなった現代、出来るだけ時節のニュースをはさみながら、
昔からの習慣やしきたりを伝えていけたらと思っている。
私は団塊世代の生まれだが、子供時代は祖父母や親が季節や時に応じて、
日本の習慣を説明して教えてくれた。
秋は、お月見にはどんな物を供えるとか、一度供え物を置いたら、毎年置いていかないといけない。
など理由を添えて教えられた。
お正月が近づけば、松飾の準備や飾る日程・下ろす日など、教えてもらった記憶がある。
今ハウスに生活している女性の大半が、こんな日本の綺麗な習慣を知らない。
彼女たちの勉強不足と決め付ける前に、もしかして親の伝達不足なのでは?と思ってしまう。
親自体が知らないのである。
ベタベタ接するだけが愛情ではない。
子供の独立心を育てつつ、少し離れた所で見守り、助けるべき所・教える場所をわきまえて手を出したり・添えたりする事はやらないといけない。
自由を勘違いして、放任になってしまっているので、重要な事態が起こった時に気が付かない。
見逃してしまい重篤な事態になってしまう。
「過保護」と簡単に言う人ほど、自分の子供の姿を目で追っていない。
私は過保護じゃないと言わんばかりに、子供から目を離し、怪我をさせたり事故に合わせてしまったりする。
くっついていなくていい。
しかし、年齢が低ければ低いほど、見ている事が重要であると思う。
この積み重ねが、親子の信頼感を作り出す。
親元からハウスに移り住む女性の、約半数が「親がうるさい」と言う。
心配しなくても私はもう大人だから出来る。と主張している。
そんな人にいつも言うことは、「大事に育ててもらった子供なのね」である。
本人はそうは思っていないが、他人に言われるとハッとするようだ。
親になってみないと、親心は分からないもので、子供時代は自由でいい。
やがて親になって、気付いたら優しく声を掛けて欲しい。
2013・10・19
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